2026年度第2回災害気候セミナー

投稿者: | 2026年6月10日

第2回災害気候セミナーを、6月16日(火)の13:00〜14:00にオンラインで開催します。

  • 講演者1:吉田賢太郎(M1) 
  • タイトル :対流圏におけるプラネタリーロスビー波の予測可能性についての統計解析
  • 講演要旨
    • 大気波動のうち、ロスビー波はブロッキング現象やモンスーントラフの形成などに関わり、日々の生活に影響を及ぼす。Raghunathan & Huang, 2022は移動性プラネタリーロスビー波が卓越している1979/80年冬期において、S2S予報の予測精度が向上することを明らかにした。しかし、この研究は1期間のみの解析であり、ロスビー波の卓越による予報精度の向上は統計的に示されていない。本研究では、10年分の再予報データを用いてプラネタリーロスビー波の活動度に伴う予報精度の変化を統計的に調べ、ロスビー波の成長・減衰過程に合わせて、S2S予報の予報精度が上昇・低下するという結果を得た。
  • 講演者2:瀧川佳孝(M2)
  • タイトル :オーストラリア内陸北東部における3月の豪雨をもたらす要因
  • 講演要旨
    • オーストラリアでの雨季は例年12月から3月であり、北部沿岸における降水量はこの期間に非常に多くなる(Suppiah 1992)。しかし、2025年3月には、北東部の内陸において豪雨が発生し、3月としては1900年以来の最大降水量を記録した(オーストラリア気象局 2025)。本研究では、内陸北東部における豪雨事例を対象にしたコンポジット解析を行い、同地域に豪雨をもたらす要因の特定を試みた。その結果、豪雨発生時には、内陸で低気圧と水蒸気フラックスの顕著な収束が生じていることが明らかになった。本発表では、渦度と水蒸気フラックスの収支解析を通して、これらの発生・強化をもたらした要因について議論する。