「東アジア域の異常天候に対する熱帯や北極域からの遠隔影響と活発化する大気海洋相互作用の役割」に関する研究集会

第20回「異常気象と長期変動」(異常気象研究会2024)・第12回観測システム・予測可能性研究連絡会

2024年11月27日(水)13時45分~28日(木)15時

京都大学 宇治キャンパス 防災研究所 連携研究棟 301号室


本研究集会は,異常気象の実態把握,およびメカニズムや予測可能性の解明,さらに地球温暖化や気候変動と異常気象との関連を明らかにすることなどを目的にしています。そのため,広く異常気象や長期変動のメカニズム,データ同化やモデルに関する発表も歓迎します。多数のご参加をお待ちしております。

本研究集会は,第20回「異常気象と長期変動」(異常気象研究会)で,第12回観測システム・予測可能性研究連絡会,学術変革領域研究(A)「ハビタブル日本:島嶼国日本の生存基盤をなす大気・海洋環境の持続可能性」との共催です。

講演者には,後日4ページほどの講演要旨の提出をお願いします。

目的

近年,夏の猛暑・豪雨等の異常天候が激甚化・常態化している。日本周辺海域の海水温上昇も顕著であり,大気と海洋の相互影響の活発化が示唆される。一方,冬の寒波や豪雪事例も絶えない。本研究会では,熱帯や北極域からの大規模な遠隔影響と地域・大陸スケールでの大気・海洋・海氷・陸面相互作用の観点から,気候システムの複合的変動と異常天候の発現の関係について検討し,これらの予測に資する研究の方向性について議論する。

主催

田口 文明(富山大学 学術研究部都市デザイン学系 教授)

共催

  • 向川 均(京都大学大学院 教授)
  • 廣岡 俊彦(九州大学大学院 名誉教授)
  • 渡部 雅浩(東京大学大気海洋研究所 教授)
  • 榎本 剛(京都大学防災研究所 教授)
  • 吉田 聡(京都大学防災研究所 准教授)

共催

スケジュール

  • 締め切りました。講演申込〆切:2024年10月18日(金)
  • 口頭発表可否の通知:2024年10月25日(金)頃
  • 講演要旨〆切:2025年1月24日(金)作成要領

プログラム

11/27(水)

13:30 開場

13:45 事務連絡

13:50 趣旨説明 田口文明

14:00 セッション1 「高低気圧・モンスーン」 座長:平田英隆

1.夏季アジアジェット出口付近のロスビー波の砕波と西部北太平洋モンスーンの関係 中西亮太・吉田康平・植田宏昭
2.近年のアジア―アフリカ・モンスーンの非常に深い対流が南東太平洋の海面水温の低温化傾向に及ぼす影響 小寺邦彦・小林ちあき・江口菜穂・Rei Ueyama
3.中緯度海洋前線帯が移動性高低気圧間の水循環に与える影響 岡島悟・中村尚・Thomas Spengler
4.大気大循環モデルを用いた太平洋付近ブロッキングの複数水平解像度再現実験 山崎哲・馬場雄也・山本絢子・Patrick Martineau・野中正見
5.温帯低気圧化した低気圧に伴う線状降水帯がもたらした2023年8月隠岐諸島豪雨 平田英隆

15:15 写真撮影、休憩

15:30 セッション2 「理論・モデル」 座長:野村鈴音

6.【招待講演】位相依存性のないエネルギー変換について 高谷康太郎
7.高速フーリエ変換を用いた全球浅水波モデルにおける極問題 野村鈴音・榎本剛
8.MIMの大気エネルギーサイクルによるJRA55とJRA3Qの比較 小原弘聖・菅野湧貴・伊藤純至・岩崎俊樹
9.「恐竜」襲来と気象・気候予測研究 榎本剛

16:45 フリーディスカッション & アイスブレイカー

18:00 解散

11/28(木)

09:00 開場

09:15 セッション3 「温暖化」 座長:滝川真央

10.海洋性気候を考慮した夏の長期化の原因 滝川真央・立花義裕
11.台風の発達に対する地球温暖化の影響 竹谷伊織・時長宏樹・森正人
12.地球温暖化時の熱帯太平洋東西SST勾配の変化に関する理論的考察 平岩純・渡部雅浩

10:00 休憩

10:15 セッション4 「熱帯・予測・海洋」 座長:小守信正

13.熱帯・亜熱帯の海面水温および対流活動を指標とした統計手法による季節予報の予測可能性 小越久美・鈴木はるか
14.暖水海域上の海上気温調節メカニズムについて 田口文明・青島美穂・安永数明・濱田篤・西野光喜
15.JMA/MRI-CPS3における日本付近の気温変動度の予測 竹村和人
16.渦解像海洋再解析データセットの日本近海域における相互比較 小守信正・杉本憲彦・久米田健人・森日桜菜・宮本佳明・広瀬直毅

11:15 AFESチュートリアル 山崎哲

12:15 昼休み

13:15 セッション5 「冬の気候」 座長:原田やよい

17.冬季に東シナ海周辺で発生する温帯低気圧の初期段階における環境場 小川泰生・吉田聡・根田昌典
18.冬季亜熱帯ジェット上の波列における北大西洋振動と熱帯インド洋・西太平洋の対流活動の複合影響 朝妻勇貴・倉持将也・植田宏昭
19.冬季北太平洋域における大気内部駆動南北テレコネクションパターンの異なる海洋条件による変化 佐藤 瞭・小坂 優
20.日本海寒帯気団収束帯に対する日本海の海面水温偏差の相反する影響 藤原圭太・川村隆一
21.2024年1月上旬に発生した成層圏小規模突然昇温における惑星規模波束伝播の特徴と対流圏への影響について 原田やよい・木下武也・佐藤薫・廣岡俊彦

14:45 閉会挨拶

15:00 解散

発表・開催方法

  • 発表:対面での口頭発表
    • 招待講演:30分(質疑込み)
    • 一般講演:15分(質疑込み)
  • 聴講:現地・オンラインのハイブリッド

講演要旨について

  • 講演者の皆様にはアップロード先をご案内します。
  • 研究集会の報告書を作成しますので,ご講演の要旨を執筆していただき,2025年1月24日(金)までにご送付いただけますようにお願いいたします。
  • 報告書は京都大学学術リポジトリから公開されます。

「天気」報告記事

  • 「天気」に報告記事を掲載いたしますので,座長をお願いした方は各セッションの様子をお知らせください。講演者の皆様のご協力をお願いします。

講演・参加申込

  • 申込フォームに入力をお願いします。
  • 講演申込は締め切りました。講演希望の方は,2024年10月18日(金)までに入力をお願いします。
  • 現地参加希望は随時受け付けます(当日飛び入りも可)。
  • オンライン参加希望の方は、11/22(金)までにお申し込みください。
  • 旅費補助はありません。