研究集会「季節予測システムの進展と異常気象の要因分析」
異常気象研究会2018・第5回観測システム・予測可能性研究連絡会
本研究集会は,異常気象の実態把握,およびメカニズムや予測可能性の解明,さらに地球温暖化や気候変動と異常気象との関連を明らかにすることなどを目的にしています。そのため,広く異常気象や長期変動のメカニズム,データ同化やモデルに関する発表も歓迎します。多数のご参加をお待ちしております。
本研究集会は,第14回「異常気象と長期変動」(異常気象研究会)で,研究集会第5回観測システム・予測可能性研究連絡会との共催です。
講演者には,後日4ページほどの講演要旨の提出をお願いします。
目的: 季節予測は,防災・減災のためのみならず,産業や社会経済に対して大きなメリットがある。季節予測の基盤となる大気海洋結合モデルやデータ同化は急速に進展している。一方,エルニーニョ等大気海洋結合現象がもたらす年々変動や,大雨,豪雪,旱魃,冷夏,熱波などの様々な異常気象のメカニズムや予測可能性,異常気象と地球温暖化との関係には依然として課題が残されている。本研究集会では,季節予測システムや異常気象に関する最新の研究成果について討論する。
主催: 小林ちあき(気象庁気象研究所 主任研究官)
共催: 向川 均(京都大学大学院 教授),余田成男(京都大学大学院 教授),
木本昌秀(東京大学大気海洋研究所 教授),榎本 剛(京都大学防災研究所 准教授)
日時: 2018年11月21日(水)午後〜22日(木)(懇親会: 11/21 セッション終了後)
場所: 京都大学 宇治キャンパス 防災研究所連携研究棟3F大セミナー室(301号室)
講演・参加申込
締切 2018年9月30日10月12日
講演申込は締め切りました。当日の聴講は自由です。
お願い
座長の皆様
「天気」に報告記事を掲載いたしますので,各セッションの様子をお知らせください。
講演者の皆様
- 持ち時間は一人20分間(1鈴 10分 2鈴 15分 3鈴 20分)です。
- 研究集会の報告書を作成しますので,ご講演の要旨を執筆していただき,12/31までにご送付いただけますようにお願いいたします。
プログラム
スライドの閲覧にはスライドの閲覧には制限がかけてあります。
11/21
受付 13:00~13:40
対流・熱帯低気圧 13:40~15:00 座長 上田学
- 1. 近年の熱帯循環の変化におよぼす非常に深い陸上の対流活動の役割について 小寺邦彦,江口菜穂,Rei Ueyama,小林ちあき [スライド]
- 2. 低緯度におけるハリケーン強化過程について 吉岡大秋,榎本剛 [スライド]
- 3. 2010年台風14号(Chaba)の発達期にみられた黒潮の遠隔影響 藤原圭太,川村隆一,川野哲也 [スライド]
- 4. WGNE熱帯低気圧検証について 上田学,佐藤均,西本秀祐,石田純一 [スライド]
休憩(20分間)
異常気象と気候変化1 15:20~16:40 座長 竹村和人
- 5.「平成30年7月豪雨」に関する大気循環場の特徴 竹村和人,若松俊哉,戸川裕樹,新保明彦 [スライド]
- 6. 2018年7月中旬以降の記録的な高温をもたらした大気循環場の特徴 若松俊哉,竹村和人,戸川裕樹,新保明彦 [スライド]
- 7. 平成30年7月豪雨の予測可能性 山田崇,小森拓也,久保勇太郎 [スライド]
- 8. 平成30年7月豪雨に対する台風第7号の予報進路の影響 榎本剛 [スライド]
休憩(20分間)
異常気象と気候変化2 17:00~18:00 座長 若松俊哉
- 9. アンサンブル予報による平成30年7月豪雨の予測可能性について 松信匠,松枝未遠,田中博 [スライド]
- 10. 新潟での局所降雪分布と偏西風ジェットの変動及びブロッキングとの関係 山崎哲,本田明治,川瀬宏明 [スライド]
- 11. 大規模アンサンブル気候実験における極端降水の将来変化 水田亮 [スライド]
11/22
季節予測・解析 9:40~12:20 座長 小林ちあき
- 12. 季節予報の展望 前田修平 [スライド]
- 13. 結合モデルによる夏季アジアモンスーン季節予測の進展 高谷祐平 [スライド]
- 14. 全球結合予測のための海洋データ同化システムの開発 藤井陽介,石川一郎,杉本裕之,豊田隆寛,浦川昇吾 [スライド]
- 15. 結合同化システムの短期再解析実験における降水量—SST関係 小林ちあき,藤井陽介 [スライド]
休憩(20分間)
- 16. SINTEX-F季節予測システムの過去-現在-未来 土井威志, Swadhin Behera, 山形俊男 [スライド]
- 17. 全球大気海洋結合モデルCFESを用いた実験的季節予測システムの開発 (II) 小守信正,田口文明,吉田聡,土井威志,野中正見 [スライド]
- 18. 冬季中緯度における雲量の季節内変動に関する解析 佐藤令於奈,西憲敬,向川均 [スライド]
休憩(60分間)
年々変動 13:20~14:40 座長 時長宏樹
- 19. 黒潮とメキシコ湾流に観測される海面水温の同期現象 神山翼,三浦裕亮,木戸晶一郎 [スライド]
- 20. エルニーニョ/南方振動の持続性と大西洋ニーニョ現象 時長宏樹,Ingo Richter,小坂優 [スライド]
- 21. ENSOの季節進行に伴う夏季北太平洋Atmospheric Riversの変調 直井萌香, 釜江陽一, 植田宏昭 [スライド]
- 22. El Niño時における冬季極東域の寒暖に対応する中高緯度大気の応答 塩崎公大,榎本 剛,高谷康太郎 [スライド]
休憩(20分間)
成層圏 15:00~16:40 座長 野口峻佑
- 23. 海氷・海面水温が冬季成層圏循環に及ぼす影響 名本彩乃,三好勉信,中村哲,山崎孝治,浮田甚郎 [スライド]
- 24. 成層圏突然昇温予測への衛星データ同化のインパクト 野口峻佑,黒田友二,向川均,水田亮,小林ちあき [スライド]
- 25. 新しい3次元波活動度フラックスを用いた2018年2月北半球大規模突然昇温の解析結果 原田やよい,佐藤薫,木下武也,安井良輔,廣岡俊彦,直江寛明 [スライド]
- 26. 成層圏におけるプラネタリー波の反射について 松山裕矢,廣岡俊彦 [スライド]
- 27. 冬季から初夏における南半球大気のQBOに対する応答 山下陽介,直江寛明,井上誠,高橋正明 [スライド]
Lightning talk 16:20~16:30(一人1分間以内のアナウンスの時間)