変容する気候系における気象・気候災害の予測とその発現過程の理解
異常気象研究会2021・第9回観測システム・予測可能性研究連絡会
2021年11月25日(オンライン)
本研究集会は,異常気象の実態把握,およびメカニズムや予測可能性の解明,さらに地球温暖化や気候変動と異常気象との関連を明らかにすることなどを目的にしています。そのため,広く異常気象や長期変動のメカニズム,データ同化やモデルに関する発表も歓迎します。多数のご参加をお待ちしております。
本研究集会は,第17回「異常気象と長期変動」(異常気象研究会)で,第9回観測システム・予測可能性研究連絡会との共催です。
講演者には,後日4ページほどの講演要旨の提出をお願いします。
目的
多階層的な大気海洋のスケール間相互作用によって発現する豪雨・豪雪や暖冬・冷夏などの気象・気候災害についての予測可能性とその発現過程の包括的な理解を目指す。さらに、温暖化が進行する気候系において、それらの災害の予測精度や過程・頻度などがどのように変化し得るのかについて、大気海洋相互作用の観点と、数値予報モデルを使ったアプローチからの研究を総括する。
主催
- 山﨑哲(海洋研究開発機構 研究員)
共催
- 向川均(京都大学大学院 教授)
- 廣岡俊彦(九州大学大学院 教授)
- 渡部雅浩(東京大学大気海洋研究所 教授)
- 榎本剛(京都大学防災研究所 教授)
共催
スケジュール
- 講演申込締切 2021年10月29日(金)
- 口頭発表の可否の通知 2021年11月5日(金)頃
- スライドのアップロード締切 2021年11月19日(金)
- ウェブ会議による講演: 2021年11月25日(木)10:00〜17:00
- 講演要旨締切 2022年1月28日(金) 作成要領
プログラム
セッション1「夏季の循環変動」座長 直江寛明 10:00~11:45
- 佐藤均・佐藤大卓・後藤敦史・小野茉莉花・竹村和人 2021年夏の大気循環場と日本の天候
- 竹村和人・中江祥浩・藤原義寿・佐藤大卓・佐藤均・後藤敦史 2021年の西日本での記録的に早い梅雨入りと関連する大気循環場の特徴
- 植田宏昭・本田明治・倉持将也・井上知栄・高谷康太郎 2021年8月の記録的大雨をもたらした寒冷渦と熱帯起源のテレコネクション
- 山田将喜・釜江陽一 夏季に日本を通過する大気の川に対する台風の遠隔影響
- 天野未空・立花義裕・安藤雄太 災害級の冷夏が近年発生していない理由とは?
- 直江寛明・榎本剛・今田由紀子 北半球夏季のダブルジェットと移動性擾乱
- 茂木厚志・渡部雅浩 夏季極前線ジェット上の準定常ロスビー波列の力学
セッション2「冬季の循環変動」座長 菅野湧貴 13:00~14:45
- 倉持将也・植田宏昭 対流熱源の位置の差異による冬季北西太平洋における2種類のテレコネクションパターン
- 塩崎公大・榎本剛・高谷康太郎・時長宏樹・森正人 ENSO発生時における2種類の冬季遠隔影響 ーd4PDFを用いた評価ー
- 谷田貝亜紀代 弘前の雪と水蒸気の同位体比からみた2020/2021冬季モンスーンの特徴
- 富田涼介・榎本剛 2020/2021年度冬季における降雪量と爆弾低気圧の関係
- 平田英隆・川村隆一・野中正見 黒潮大蛇行に対する爆弾低気圧の応答プロセス
- 春日悟・本田明治・浮田甚郎・山根省三・川瀬宏明・山崎哲 寒冷渦を抽出・追跡する新手法の紹介と日本域へ到来する寒冷渦の経路の調査
- 土井威志 SINTEX-F季節予測システムでみた日本の2ヶ月先の月平均気温の予測可能性
セッション3「成層圏変動とその影響」座長 山﨑哲 15:00~16:15
- 木下武也・荻野慎也・鈴木順子・城岡竜一・杉立卓治・清水健作 大型ゴム気球を用いた成層圏上層の多地点・定常観測網の実現に向けて
- 河谷芳雄・堀之内武・佐藤尚毅 上部対流圏-成層圏の温暖化レスポンス差が日本周辺の気候場に与える影響
- 野口峻佑・小寺邦彦・水田亮・行本誠史 2019/2020年冬季の成層圏周極渦強化状態とその対流圏・海洋への影響
- 佐竹陸・廣岡俊彦・江口菜穂 2020年南極オゾンホールの長期間維持について
- 中村東奈・廣岡俊彦・秋吉英治 オゾンを同化した初期値を用いた化学気候モデルによる春季南半球オゾン場および力学場の予測可能性について
セッション4「同化・力学・予測可能性」座長 榎本剛 16:30~17:45
- 中下早織・榎本剛・竹村和人 気象庁GSMを用いた2019年台風第19号の再予報実験
- 本田匠・佐藤陽祐・三好建正 雷観測の観測システムシミュレーション実験: 2017 年九州北部豪雨事例
- 小笠原宏司・榎本剛 計算量を削減したガウス型RBF浅水波モデルの性能評価実験
- 菅野湧貴・岩崎俊樹 MIMに基づく大気エネルギーサイクルの将来変化
- 山崎哲・野口峻佑 両半球での2019年成層圏突然昇温のLETKF再解析システムでの再現性
発表方法
Googleアカウントについて
発表及び議論には,Googleドライブおよびスライドのコメント機能を利用します。個人または所属機関のアカウントでも構いませんが,日本気象学会会員の方は学会のGoogle Workspaceをお使いください。アカウントをお持ちでない方は,会員サイトのアカウントを取得の上,会員サイトでGoogle Workspaceアカウントを申請してください。Googleにアクセスできない方はご相談ください。
スライドについて
- 講演申込締切後,メールでスライドのURL登録フォームをご案内します。
- スライドは「リンクを知っている全員」が「閲覧者(コメント可)」としてください。

- スライドはコメント機能を活用するために,ファイル形式はGoogleスライドまたはPowerPoint (pptx)をお勧めします。KeynoteとPowerPoint (ppt)はPowerPoint (pptx) に変換してください。PDFでも構いませんが,コメントをつける際,正確に文字を選択できないことがあります。
- スライドには音声やノートをつけることをお勧めします。
講演について
概要を紹介していただいた後,質疑を行います。
講演要旨について
- 講演者の皆様にはアップロード先をご案内します。
- 研究集会の報告書を作成しますので,ご講演の要旨を執筆していただき,1/31までにご送付いただけますようにお願いいたします。
- 報告書は京都大学学術リポジトリから公開されます。
「天気」報告記事
- 「天気」に報告記事を掲載いたしますので,座長をお願いした方は各セッションの様子をお知らせください。講演者の皆様のご協力をお願いします。