京都大学防災研究所一般研究集会2023WS-07

「異分野融合による東アジアの天候に係わる気候システム研究の更新」

第19回「異常気象と長期変動」(異常気象研究会2023)・第11回観測システム・予測可能性研究連絡会

2023年12月6日(水)12:45~7日(木)14:30

2023年12月6日(水)終日~7日(木)午前

京都大学 宇治キャンパス 防災研究所 連携研究棟 301号室

(前日12月5日(火)9:00-18:00には同会場で、JSPSフォーサイト事業「北東アジアにおけるフューチャーアース推進のための気候変動研究共同拠点形成」の研究集会が開催されます。こちらも参加自由です。)

本研究集会は,異常気象の実態把握,およびメカニズムや予測可能性の解明,さらに地球温暖化や気候変動と異常気象との関連を明らかにすることなどを目的にしています。そのため,広く異常気象や長期変動のメカニズム,データ同化やモデルに関する発表も歓迎します。多数のご参加をお待ちしております。

本研究集会は,第19回「異常気象と長期変動」(異常気象研究会)で,第11回観測システム・予測可能性研究連絡会、JSPSフォーサイト事業「北東アジアにおけるフューチャーアース推進のための気候変動研究共同拠点形成」との共催です。

講演者には,後日4ページほどの講演要旨の提出をお願いします。

目的

近年、日本を含む東アジア域では気象災害が頻発し、要因となる顕著気象のメカニズム、予測可能性、将来変化についての理解が必要である。顕著気象の背景となる気候場が地球温暖化によって変質していく中で、地球規模から地域スケールの気候システムも発生頻度や様相を変化させている。本研究集会では、これらを異分野融合による多様な視点からメカニズムを分析すると共に、予測可能性及び将来変化について検討する。

主催

  • 植田 宏昭(筑波大学・生命環境系 教授)

共催

  • 向川均(京都大学大学院 教授)
  • 廣岡俊彦(九州大学大学院 教授)
  • 渡部雅浩(東京大学大気海洋研究所 教授)
  • 榎本剛(京都大学防災研究所 教授)
  • 吉田聡(京都大学防災研究所准教授)

共催

スケジュール

  • 講演申込締切 & 旅費補助希望〆切:2023年10月27日(金)締め切りました。
  • 口頭発表の可否の通知:2023年11月6日(月)頃通知しました。
  • 講演要旨締切:2024年1月26日(金) 作成要領

プログラム

12/6(水)

12:30 開場

12:45-12:50 事務連絡

12:50-13:00 趣旨説明 植田宏昭

13:00-14:45 セッション1 「夏の天候」 座長:関澤偲温

1.季節内変動スケールにおけるシルクロードパターンの多様性と日本への影響について 帶向伸悟・倉持将也・植田宏昭

2.夏季西部北太平洋上のconvection jumpとアジアジェット出口付近におけるロスビー波の砕波との関係 中西亮太・倉持将也・植田宏昭

3.夏季のユーラシア大陸上の極前線ジェットに沿う東西テレコネクションの地球温暖化に伴う変調 坂井彩織・小坂優

4.夏のインド洋と東太平洋の昇温がアジア周辺の循環場に与える影響 井上壘輝凱・望月崇・川村隆一・川野哲也

5.長期化する日本の夏 滝川真央・立花義裕

6.水蒸気起源から読み解く線状降水帯の発生環境場の形成プロセス 西村はるか・川村隆一・李肖陽・川野哲也・望月崇・一柳錦平・芳村圭

7.2重フーリエ級数を用いた2層モデル 野村鈴音・榎本剛

15:00-16:45 セッション2 「台風・冬の天候(1)」 座長:佐藤瞭

  • 8.KHANUN(2023)の進路の予測可能性 仲尾次晴空・松枝未遠
  • 9.北西太平洋を直進する台風による日本上空への水蒸気輸送と極端降水 山田侑奨・釜江陽一
  • 10.海鳥バイオロギングで推定した海上風のアンサンブルデータ同化 澤田尚樹・吉田聡・福井真・山崎哲・依田憲・後藤佑介(発表者:吉田聡)
  • 11.北半球環状モードの将来変化とSST変動の寄与 川村岳・小坂優
  • 12.冬季北米域の予測精度急低下事例の解析 八巻俊則・松枝未遠
  • アリューシャン低気圧の変動におけるストームトラックの寄与 牧野峻大・倉持将也・植田宏昭
  • 13.冬季北太平洋域における南北テレコネクションの温暖化による変化に関するエネルギー論的考察 佐藤瞭・小坂優
  • 16:45-17:45 フォトセッション & アイスブレーカー

    12/7(木)

    8:30 開場

    8:45-10:00 セッション3 「冬の天候(2)」 座長:岡島悟・山崎哲

    1. 14.春季東アジアにおける移動性低気圧活動 岡島悟
    2. 15.夏季オーストラリアモンスーンから東アジア・北西太平洋域への遠隔影響 関澤偲温・中村尚・小坂優
    3. 中緯度大気海洋結合による大気低周波変動の選択的増幅 森正人・小坂優・田口文明・時長宏樹・建部洋晶・中村尚
    4. 16.東シベリアブロッキングのJPCZへの影響 山崎哲・福井真・杉本志織
    5. 17.2023冬季日本海船舶観測で捉えた局所的大雪をもたらす高気圧性循環 本田明治・立花義裕・柏野祐二・西川はつみ・ 山中晴名・山本諒・阿部穂花・三田優里・川瀬宏明
    6. 10:00-12:00 セッション4 「成層圏・同化・モデル・惑星気象」 座長:野口峻佑

    7. 18.再解析で表現されるBrewerDobson循環 小林ちあき・岩崎俊樹
    8. 19.北半球冬季成層圏界面付近における極端に強い東風イベントの解析 原田 やよい・木下武也・佐藤薫・廣岡俊彦
    9. 20.大規模気候シミュレーションによる成層圏対流圏結合過程のENSOとQBOとの関係 吉田康平・今田由紀子・水田亮・牛島悠介
    10. 21.成層圏突然昇温に伴う熱帯対流圏循環場変化の季節予報データを用いた検証 中村遥暉・野口峻佑
    11. 22.2022年6月19日の東シナ海集中観測の領域アンサンブル同化実験 中下早織・榎本剛
    12. 23.立方体格子の痕跡のない球面上の移流スキーム 小笠原宏司・榎本剛
    13. 24.UVI 雲追跡風の観測システムシミュレーション実験によるロスビー波の再現とその金星大気循環への影響 小守信正・ 杉本憲彦・ 藤澤由貴子・ 阿部未来・ 神山徹・ 安藤紘基・ 高木征弘・ 山本勝
    14. 13:0015-14:30 セッション5 「季節予測・気候変動・温暖化」 座長:竹村和人

    15. 25.令和5年7月後半以降の顕著な高温と関連する大気循環場の特徴 竹村和人・佐藤大卓・伊藤明
    16. 26.NICOCOを用いた台風季節予測実験 中野満寿男・ 山田洋平・ 升永竜介・ 高野雄記・ 高須賀大輔・ 小玉知央・ 那須野智江・ 山崎哲
    17. 27.熱帯・亜熱帯の対流活動を指標とした季節予報ガイダンスの検討 小越久美・鈴木はるか
    18. 28.Decadal modulation of ENSO and IOD impacts on the Indian Ocean upwelling 張暁林・望月崇
    19. 29.エルニーニョ発生時の中緯度大気応答に対する地球温暖化の影響 塩崎公大・原航太郎・時長宏樹・森 正人
    20. 30.亜熱帯気候力学の幕開け 〜熱帯・中高緯度変動の共働が引き起こした令和3年8月の大雨〜 倉持将也・植田宏昭本田明治・高谷康太郎・井上知栄(発表者:植田宏昭)
    21. 発表方法

      対面での口頭発表。

      講演について

      発表12分、質疑応答3分

      講演要旨について

      • 講演者の皆様にはアップロード先をご案内します。
      • 研究集会の報告書を作成しますので,ご講演の要旨を執筆していただき,2024年1月26日(金)までにご送付いただけますようにお願いいたします。
      • 報告書は京都大学学術リポジトリから公開されます。

      「天気」報告記事

      • 「天気」に報告記事を掲載いたしますので,座長をお願いした方は各セッションの様子をお知らせください。講演者の皆様のご協力をお願いします。

      講演・参加申込

      • 以下の申込フォームに入力をお願いします。締め切りました。
      • 本研究会では旅費補助があります。ただし、予算に限りがあるので、全員の希望に添えるとは限りません。締め切りました。
      • 講演申込及び旅費補助希望は2023年10月27日(金)までに申し込みください。締め切りました。
      • 現地参加希望は随時受け付けます(当日飛び入りも可)終了しました。
      • オンライン聴講希望の方は、2023年11月30日(木)までに申し込みください。接続先をお知らせします。締め切りました。