榎本准教授らのアンサンブル感度解析に関する論文

投稿者: | 2014年12月4日

榎本准教授らのアンサンブル感度解析に関する論文が気象集誌に掲載されました。

解説

感度解析とは,ある領域(検証領域)の予測に最も影響のある領域を特定する手法です。検証領域の予測を改善するために,特定された領域をより詳しく観測するターゲット観測に役立つ情報です。例えば,日本に温帯低気圧や台風が接近しているとします。日本の予報をよくするために不足している情報は,必ずしも低気圧や台風の周辺だけとは限らず,離れた場所からの影響が及ぶことがあります。従来は,接線型モデルや随伴モデルと呼ばれる複雑な大気大循環モデル(大気の物理法則を表すコンピュータのプログラム)を変形したプログラムを苦労して作成する必要がありました。榎本准教授らが開発した手法では,接線型モデルや随伴モデルを使わずに週間アンサンブル予報などのデータから情報が抽出できます。

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