モンスーントラフ強化の予測可能性

投稿者: | 2021年4月24日

2016年8月後半に発生したモンスーントラフの強化の予測可能性に関する榎本教授の共著論文が出版されました。モンスーントラフの強化において偏西風の蛇行とそれに続く砕波が果たした役割を気象庁全球スペクトルモデルを用いた数値実験により明らかにしました。アンサンブル感度解析が示すベーリング海及び偏西風の入り口付近に擾乱を付加した実験を行ったところ,現業予報よりもモンスーントラフの再現性が向上しました。

Takemura, K, T. Enomoto, and H. Mukougawa, 2021: Predictability of enhanced monsoon trough related to the meandered Asian jet and consequent Rossby wave breaking in late August 2016. J. Meteor. Soc. Japan, 99(2), 339–356, doi:10.2151/jmsj.2021-016.