「様々な結合過程がもたらす異常気象の実態とそのメカニズム」に関する研究集会

2017年度の異常気象研究会は,京都大学防災研究所一般研究集会 (29K-06)として第4回観測システム・予測可能性研究連絡会との共催で下記のテーマで開催しました。

「様々な結合過程がもたらす異常気象の実態とそのメカニズム」

本研究集会は,異常気象の実態把握,およびメカニズムや予測可能性の解明,
さらに地球温暖化や気候変動と異常気象との関連を明らかにすることなどを目的にしています。
そのため,広く異常気象や長期変動のメカニズム,データ同化やモデルに関する発表も歓迎します。
多数のご参加をお待ちしております。講演者には,後日4ページほどの講演要旨の提出をお願いします。

目的: 近年衛星観測や数値シミュレーションの充実により,温暖化の影響の定量化が可能になるとともに,海洋・海氷が循環異常に与える影響や年々変動や季節内振動と異常天候との関係が明らかになりつつある。本研究集会では,対流圏・成層圏結合過程,北極海海氷融解やエルニーニョの天候への影響,台風や熱帯季節内振動の予測可能性に関して,最新の成果について討論し多様な研究分野・手法の交流を図る。

主催: 廣岡俊彦(九州大学大学院 教授)
共催: 向川 均(京都大学防災研究所 教授),余田成男(京都大学大学院 教授),
木本昌秀(東京大学大気海洋研究所 教授),榎本 剛(京都大学防災研究所 准教授)

日時: 2017年11月20日(月)13:40〜21日(火)16:30(懇親会: 11/20 セッション終了後)
場所: 京都大学 宇治キャンパス 防災研究所連携研究棟3F大セミナー室(301号室)

講演・参加申込

講演・懇親会参加申込は締め切りました。聴講は自由です。お問い合わせは榎本まで。

お願い
座長の皆様

「天気」に報告記事を掲載いたしますので,各セッションの様子をお知らせください。

講演者の皆様

  • 持ち時間は一人20分間(1鈴 10分 2鈴 15分 3鈴 20分)です。
  • 研究集会の報告書を作成しますので,ご講演の要旨を執筆していただき,12/31までにご送付いただけますようにお願いいたします。

プログラム

スライドの閲覧にはスライドの閲覧には制限がかけてあります。講演要旨はどなたでも閲覧可能です。講演要旨は,京都大学[リポジトリ 紅]にもアーカイブされています。

11/20

受付 13:00~13:40

熱帯低気圧 13:40~15:20 座長 伊藤耕介

  • 1. 台風強度予報誤差と急発達率の近年の増加傾向について *伊藤耕介 [スライド] [講演要旨]
  • 2. ダウンスケール実験で再現された低緯度におけるハリケーン強化過程の解析 *吉岡大秋,榎本剛 [スライド] [講演要旨]
  • 3. 北緯25度以北での台風発生について *中野満寿男 [スライド] [講演要旨]
  • 4. 秋台風の発達期における黒潮の遠隔影響 *藤原圭太,川村隆一,川野哲也 [スライド] [講演要旨]
  • 5. 大規模アンサンブルシミュレーションによる熱帯低気圧の将来変化 *吉田康平,杉正人,水田亮,村上裕之,石井正好 [スライド] [講演要旨]

休憩(20分間)

季節予測 15:40~17:00 座長 小守信正

  • 6. 境界条件を与えた全球大気モデルによるアンサンブル実験を用いた日本付近の季節予報可能性調査 *千葉丈太郎,木本昌秀 [スライド] [講演要旨]
  • 7. マッデン・ジュリアン振動相空間における予測可能性の代替的な評価手法 *市川悠衣子,稲津将 [スライド] [講演要旨]
  • 8. 全球大気海洋結合モデルCFESを用いた実験的季節予測システムの開発 *小守信正,田口文明,吉田聡,土井威志,野中正見 [スライド] [講演要旨]
  • 9. 100アンサンブルメンバーによる季節予測実験~極端イベントの確率予測精度の向上~ *土井威志,Swadhin Behera,山形俊男 [スライド] [講演要旨]

休憩(20分間)

予測・解析システム 17:20~18:20 座長 山口春季

  • 10. 気象庁「全球アンサンブル予報システム」について *山口春季,松川知紘,太田洋一郎,越智健太,関口亮平,金浜貴史 [スライド] [講演要旨]
  • 11. AFES-LETKFデータ同化システムへの観測インパクト評価診断ツールの実装*山崎哲,三好建正,榎本剛,小守信正,猪上淳 [スライド] [講演要旨]
  • 12. 球面螺旋を用いた浅水波モデル *榎本剛 [スライド] [講演要旨]

11/21

成層圏1 9:20~10:40 座長 江口菜穂

  • 13. 成層圏力学場による深い対流雲の発達への影響 *江口菜穂,那須野智江,小寺邦彦 [スライド] [講演要旨]
  • 14. 2016年8月の日本の猛暑に関連する熱帯の大規模積雲対流活動と成層圏循環の急変 *小寺邦彦,江口菜穂,Rei Ueyama,小林ちあき [スライド] [講演要旨]
  • 15. 2016年のQBO異常に伴う力学場と大気微量成分の変動 *加藤諒一,廣岡俊彦,江口菜穂 [スライド] [講演要旨]
  • 16. 太陽活動による北極振動形成 *黒田友二 [スライド] [講演要旨]

休憩(20分間)

成層圏2 11:00~12:20 座長 野口峻佑

  • 17. 成層圏界面上昇イベントが下層大気循環に与える潜在的影響 *野口峻佑,吉田康平,出牛真,黒田友二 [スライド] [講演要旨]
  • 18. 冬季成層圏極渦に内在する予測障壁ー2009・2010年の成層圏突然昇温の予測可能性比較ー *向川均,野口峻佑,黒田友二,水田亮,小寺邦彦 [スライド] [講演要旨]
  • 19. 北半球冬季対流圏上層における東西波数2増幅事例の時間発展とその成層圏循環への影響 *原田やよい,廣岡俊彦 [スライド] [講演要旨]
  • 20. 成層圏が対流圏循環に及ぼす影響:MIROC-AGCMを用いた考察 *河谷芳雄,Kevin Hamilton,Lesley Gray,Scott Osprey,渡辺真吾 [スライド] [講演要旨]

休憩(60分間)

年々変動 13:20~14:40 座長 竹村和人

  • 21. 2017年はじめに発生した「沿岸エルニーニョ」と南米北西部の大雨 *足立典之,竹村和人,佐藤大卓,上口賢治 [スライド] [講演要旨]
  • 22. 2015/16年に発生したEl Niñoの事例解析 *塩崎 公大,榎本剛,高谷康太郎 [スライド] [講演要旨]
  • 23. 2017年夏の循環場と日本の天候の特徴 *戸川裕樹,新保明彦,佐藤大卓,竹村和人 [スライド] [講演要旨]
  • 24. 東南アジア付近の活発な対流活動が高緯度域のブロッキング及びシベリア高気圧の発達に与える影響 *竹村和人 [スライド] [講演要旨]

休憩(20分間)

中高緯度 15:00~16:20 座長 釜江陽一

  • 25. 日本列島におけるatmospheric river通過時の豪雨の気候学的特徴 *釜江陽一, Wei Mei, Shang-Ping Xie [スライド] [講演要旨]
  • 26. 冬季中緯度における雲量の季節内変動特性 *佐藤令於奈,西憲敬,向川均 [スライド] [講演要旨]
  • 27. 冬季の北海道地方の強風頻度の増加と爆弾低気圧活動 *築地原匠,川村隆一,川野哲也 [スライド] [講演要旨]
  • 28. 温位座標に基づく寒気流出の将来変化 *菅野湧貴,岩崎俊樹 [スライド] [講演要旨]

Lightning talk 16:20~16:30(一人1分間以内のアナウンスの時間)