2020年12月から1年間,研究員として当分野に滞在した馮愛霞さんと榎本教授との共同研究の成果が出版されました。中国で行われている可降水量の観測網に対して,「複雑ネットワーク」と呼ばれる数学モデルを適用し,観測点間の情報の流れを分析しました。その結果,情報のソースやシンクを特定し,観測点間の情報の流れに関する統計的性質が明らかになりました。この研究は観測網から得られる情報をデータ同化や降水予測に有効利用し,観測網を改善するために有用な基礎資料です。
- Feng, A.-X., Q.-G. Wang, S.-X. Zhang, T. Enomoto, Z.-Q. Gong, Y.-Y. Hu, and G.-L. Feng, 2021: Characteristics of vapor based on complex networks in China. Chinese Phys. B, doi:10.1088/1674-1056/ac43a3.