集中講義 赤道波

2017年9月4〜5日,東京学芸大学の松田佳久名誉教授に以下の内容で集中講義をしていただきました。

吉岡君の感想

赤道波の基礎を丁寧に解説していただきました。長時間に渡り,数式を板書する姿に感銘を売れました。

日時

9月4日(月)13:30〜17:00・ 5日(火) 10:00~17:00

場所

京都大学宇治キャンパス 宇治地区研究所本館 N-371A 防災研・農学研究科共通講義室

講義内容:赤道波

まず、球面状の3次元の流体力学の方程式を変数分離し、水平構造方程式(浅水方程式系)と鉛直構造方程式を得る。赤道ベータ面上の浅水方程式系を解くことにより、ケルヴィン波など全ての種類の赤道波を求め、その性質を議論する。特に、長波近似についても説明する。

参考文献:

  • 気象学入門: 基礎理論から惑星気象まで 東京大学出版会
  • 惑星気象学入門――金星に吹く風の謎 (岩波科学ライブラリー)
  • 惑星気象学 東京大学出版会

平成29年度 気象庁モデル開発者特別研修(前期)

6月19~21日に開催されました気象庁モデル開発者特別研修(前期)にD1 塩崎くんが参加しました。

この研修は気象庁職員のための研修ですが、今回から大学や研究機関からの聴講生の参加が認められるようになりました。この研修(前期)では、データ同化やアンサンブルの手法や、現業で用いられている数値予報モデルについての講義がされました。

以下、塩崎くんからの報告

このようなモデルの詳細を網羅する講義はなかったので、この研修に参加できたことは大変貴重で、博士課程での研究活動の基礎となると思います。9月に後期の講義が予定されており、次回はさらに詳しい講義がされるそうですので、今から楽しみです。ちなみに、研修期間中のお昼ご飯はOBの宮地さん(13年度修了)、上田さん(14年度修了)、山田さん(14年度修了)と一緒に食堂で食べました。

ICTP/ECMWF/Univ. L’Aquila Workshop on OpenIFS

6月5~9日にイタリアのトリエステで開催されたICTP/ECMWF/Univ. L’Aquila Workshop on OpenIFS にD1 塩崎くんが参加しました。

このワークショップはECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の季節予報モデル OpenIFS の研修及びOpenIFSを用いた研究やENSOやテレコネクションについての研究の口頭・ポスター発表が行われました。

以下、塩崎くんからの報告

海外に初めて一人で行くことになったので、不安もありましたが何とか乗り切りました。ワークショップではポスター発表をさせて頂き、同じ分野の方々から貴重な意見や質問を頂けたので良かったと思います。このワークショップで得た経験と知見を今後の研究活動に活用していきます。

日本気象学会2016年度秋季大会

2016年10月26〜28日に日本気象学会2016年度秋季大会が名古屋大学で行われました。当研究室からの発表は以下の通りです。

  • B202 榎本剛,吉田聡,山崎哲,中野満寿男,山根省三,山口宗彦,松枝未遠「2013年台風第3号Yagiの予報実験」
  • P319 吉岡大秋,榎本剛「アンサンブルダウンスケール実験による台風発生メカニズムに関する解析―2016年ハリケーンPALIの事例―」

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集中講義 比較惑星気象学

2016年9月20〜21日の2日間,東京学芸大学教授の松田佳久先生にお越しいただき,地球と金星や火星等を比較しながら,大気大循環や温暖化のメカニズムについて講義下さいました。また,金星のスーパーローテーションの謎やあかつきから送られてきた最新のデータを用いた研究の最前線についてもお話しいただきました。

多階層地球変動科学実習I

時長准教授と榎本准教授は,2016年9月5〜7日2016年度多階層地球変動科学実習Iに参加しました。参加した教員は5名,外国人研究者1名,学生5名でした。9月6日午後に宿泊先の和歌山県立潮岬青少年の家で時長准教授は「中緯度における大気海洋相互作用」(Ocean–Atmosphere interaction at midlatitudes),榎本准教授は「気象データ同化の基礎」(Introduction to atmospheric data assimilation)と題した講義を行いました。潮岬風力実験所で,学生さんたちは堀口助教指導の下,乱流観測のため超音波風速計を設置・撤収したり,林泰一元准教授から設置されている観測機器の説明を受けたりしていました。9月5日は白浜海象観測所の海洋観測塔,9月7日には気象庁潮岬特別地域気象観測所や気象庁関西航空地方気象台を見学しました。img_1607

Kalnay教授の教科書を読了

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応用気象学ゼミナール1A, 1B, 1C, 1D(向川・榎本・井口)で,平成25年度から読み始めたKalnay教授の教科書 Atmospheric Modeling, Data Assimilation and Predictability(大気モデリングとデータ同化,予測可能性)を今日全て読み終えました。この教科書は,数値天気予報の基礎となる気象力学,大気大循環モデルとデータ同化の仕組み,予測可能性とアンサンブル予報についての入門書です。

受講生の感想

  • この厚さで数値予報に関する様々な項目に触れていて、やっぱり良い本だと思い ました。ちょっと掘り下げてレジュメを作った部分などは今読み返すと感慨深いです。面白かったです。(災害気候D2野口峻佑さん )
  • モデルの中身やデータ同化の仕組みなどについて知ることができ、また特に予測可能性の章はとても興味深く、面白く読ませて頂きました。実際の天気予報と直結する話も多かったので、とても良い勉強になりました。(災害気候M2山田賢さん)
  • 最後まで読み進めることができて感激です。本読みゼミでは毎回のように議論 が起こり、理解を深める助けになりました。自分個人としては集中講義では理解できなかった、特異ベクトル、リアプノフベクトルについて理解できたことが なにより嬉しいです。(災害気候M2上田学さん)
  • データ同化の基礎の部分から学ぶことができ、今まで自分の中でぼんやりとしていたデータ同化についての理解が確実に深まりました。修士課程に入ってからずっと継続していた本読みゼミだったのでついに読了できて感慨深いです。(暴風雨・気象環境M2井岡佑介さん)
  • 第6章から参加させていただき、途中参加ということから、本文を読み進めて行く上で理解できない言葉や数式が多々ありました。しかしその都度先生方や先輩方が丁寧に教えてくださり、なんとか読み進めることが出来ました。ありがとうございました。(暴風雨・気象環境M1山本雄平さん)

参考